カノジョは右脚を失った。
もう二度と青空の下で大きく翔び回る
カノジョの姿を見ることはない。
祭りが始まる18時、僕達はジャンクション沿いにある、
Q108という名のラブホテルに入った。
建物の造りは古く安っぽく、
外の音も中の音もまる聞こえだった。
太鼓の音
喧騒
紅く燃える空。
僕はカノジョの右脚を見つめた。
亡くした右脚の空間が、存在と非存在の彼岸。
僕は情欲に身を委ねる。
完全な軀と完全な精神を持つ存在よりも、
時に白痴の女の子に惹かれるように、
不完全性は正に、生命を燃やしていた。
ぼくはここでカノジョの服を脱がせる。
あたかも失った右脚の喪失を慰めるかのように。
ぼくはカノジョの服を脱がせる。
あたかも彼女を愛しているかのように。
真実などどうでもいい。
ただぼくはカノジョの服を脱がせる。
小振りな乳房、
白く透明な肌、
赤い唇、
黒くつややかな髪、
そして、右脚の喪失。
どうしてこんなにキレイなんだろう?
失われた右脚と、目の前に存在する左脚の隙間を、
だから僕はその隙間を犯した。
もう二度と青空の下で大きく翔び回る
カノジョの姿を見ることはない。
祭りが始まる18時、僕達はジャンクション沿いにある、
Q108という名のラブホテルに入った。
建物の造りは古く安っぽく、
外の音も中の音もまる聞こえだった。
太鼓の音
喧騒
紅く燃える空。
僕はカノジョの右脚を見つめた。
亡くした右脚の空間が、存在と非存在の彼岸。
僕は情欲に身を委ねる。
完全な軀と完全な精神を持つ存在よりも、
時に白痴の女の子に惹かれるように、
不完全性は正に、生命を燃やしていた。
ぼくはここでカノジョの服を脱がせる。
あたかも失った右脚の喪失を慰めるかのように。
ぼくはカノジョの服を脱がせる。
あたかも彼女を愛しているかのように。
真実などどうでもいい。
ただぼくはカノジョの服を脱がせる。
小振りな乳房、
白く透明な肌、
赤い唇、
黒くつややかな髪、
そして、右脚の喪失。
どうしてこんなにキレイなんだろう?
失われた右脚と、目の前に存在する左脚の隙間を、
だから僕はその隙間を犯した。
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by nirvana0707
| 2009-09-09 23:22
| 赤色